【かなえ先生】に学ぶコミュニケーション【アサーション】
最近よく見ているVtuberの【かなえ先生】の動画を見て、ちょっとまとめておきたいな。と思ったことをまとめてみました。
いち主婦の経験から、独断と偏見で綴るブログ。
一つの意見として誰かの役に立ったらいいな
はじめます。
Vtuberの【かなえ先生】
元少年院の先生だそうです。身近に起こる事件や犯罪に関する解説や、メンタルヘルスの動画をアップしています。
私は【旭川中二女子凍死事件】の動画ではじめてかなえ先生を知って、いじめの解説などに興味を持ち、まだうちの子には早いけど他にもあったいじめ解説や、“子供が親の財布からお金を盗んだらどうする…”などの他の動画も見ていました。
そのうちに、かなえ先生自身に興味がわいてきたので、長いアーカイブを家事の間に古い順から流し聞きしています。
これまではアーカイブを見ていて、生活で役立たせられるな。と思う事があったり、ニュースを見てそれなりに感想や考え、気持ちは持っていても形になっていなかったものに言葉が与えられて頭が整理整頓されるような気持ちよさがありました。
今回は紹介する動画の【正論パンチ】の部分を聞いて、それまで職場の人間関係を円滑にする観点で見ていたのですが、親子のコミュニケーションも同じなんだ!
と目からウロコの衝撃をうけて、これはまとめておきたいな。と思いました。
今日は動画鑑賞感想文です!
アサーションを使ってコミュニケーションを考える
動画のあらすじ
アサーション。という自分も相手も大切にしながら、自分の主張はしつつも相手を傷つけないコミュニケーション方法だそうです。
自己主張のパターンは主に3つに分類されています。
それぞれを知り、自分がどのタイプに近いのか自覚して、そのほかのタイプの人とのコミュニケーションに役立てよう!大事なことは自分の主張はしっかりと伝えながら、相手の申し出も聞くことで、感情的にならずに建設的な意見を出して歩み寄ることです。
こちらの意思をつたえつつ、相手の尊厳を傷つけないように問題解決を探るってことですね。
聞いたことある!
そこで、最近イヤイヤしているちびちゃんとのコミュニケーションに思い当たりました。癇癪がはじまったら、相手の要求(いま~したいよね、そうだね)のように共感して気持ちを(自己主張を)受け取りつつ、でもね……と、こちらの要求を主張していく。
まさにじゃん!育児書に書いてあるコミュニケーションのやり方ってもしかしてこの“アサーション”なのかしら?
タイプは3つだけ?
自分のタイプはどれだろうか?と動画を見ながら考えていたけれど、もしかしたら私は立場や相手によってタイプが変わっているのじゃないかと思い始めました。
職場で役付きだったころはアグレッシブ気味で対応して、自治会や子供のことでの集まりではノンアグレッシブに近く、仕事で外の人と交渉する時はアサーティブ。
各タイプの中間的な側面が立場によって入れ替わったりするのって普通じゃないのだろうか?そんなモヤモヤを抱えつつ動画を見ていました。
1:09:54
動画の1:09:54ごろ(タイムスタンプとかできなくて申し訳ない。)親子のコミュニケーションの話題があがりました。
「誰のおかげでご飯食べられると思ってるの!」
「お金稼げるようになってから言いなさい!」
などの言葉は親は子どもに絶対に行ったらいけない。やめて下さいね。って言っているのを聞いて、一瞬思考停止。
かなえ先生は、「これを言うと、子どもが稼げるようになったら親が捨てられる可能性がありますよ~」と言っていたのですが、私自身言われて育ったし、何の違和感もなく受け取っていました。
あれ?むしろ言ってもらって良かったくらい思ってるかも?
あれ?これって変なの?
あれ?そういえば言われたあの頃、ちょっとグレてたけどなんでだっけ?
あれ?そもそも、なんで言われたんだっけ?
頭がぐるぐるぐるぐる……
思い出してみると、中学からちょっと悪いお友達ができたり、その子らと遊ぶのが楽しかったのに、頭ごなしに押さえつけられて反発していました。
それも、親が急に共働きになって夕飯がお金渡されるだけになって、夜のコンビニで飯買っていたら、不良気味の先輩に声かけられて遊ぶようになって……
学校さぼったり、喫煙したり、深夜徘徊で補導されたり……?
あれ?私がっつりグレてたか……?
んで、何しても私の勝手だろ!
からの
「誰のおかげでご飯食べられると思ってるの!」
「お金稼げるようになってから言いなさい!」
だった気がします。
そしてぐぅの根もでないほど言い負かされて、早く稼いでこの家出ていくぞ!って思って中卒で働いて家脱出!って考えていたんだけど、一転、親が頭を下げて高校には行ってくれって言いだしました。
親との勝負
それでも私はあと3年も親の言いなりは嫌だと言って、受験を拒みました。
そして親に、夏休みの間に就職を決められたら(正社員で)高校受験しなくても良いって言われて、GW明けの三者面談から求職活動をしました。
ちなみに母曰く、バイトは仕事ではないという事でした。
地元の就職情報誌を見て仕事を探しましたが、ほとんどの資格が高卒以上でした。
中卒でもOKなのは新聞配達くらいでしたが、原付免許が必要資格に入っていました。
さらに、家を出るのが目的でしたから、家賃や諸々払える額の給与が必要なわけで、それを満たしていて中卒でもいい仕事……
ない!!!!!
そこから、県外にも目を向けて全国版の就職情報誌を買って、住み込みの仕事に風俗まで電話してみましたが、18歳になってからおいで。とか、高卒以上の学歴が必要ってことで全滅でした。私は世の中の現実を知って、2学期から高校受験に向けて舵を切っていきました。
結局、親の言うことは正しかったし、私はどこまでも子供で世間知らずだったってことに気が付いた出来事でした。
だからこそ言われて良かった。悪い友達に誘われるまま悪い道に落ちていたら今の私は無かった。そう思った経験から、親に“誰のおかげでご飯食べられると思ってるの!”って言われて良かった。と思っていた。
なぜいけないのか。かなえ先生のお話
この正論がなぜいけないのか。このことについてかなえ先生は、正論すぎて子どもが傷つくと言っています。
いつまでも心にこの言葉が残るし、反抗期に自立したいけど稼げない。という矛盾を抱えている子どもには正論パンチは刺さりすぎてしまう。多感な時期に“言い返せなかった”という悶々とした気持ちが残って、人によってはPTSDの様に心にいつまでも残ってしまう。これは言葉の暴力だって解説されていました。
確かに言われたあの時、逃げ道がない閉塞感を感じていました。
高校受験を選ぶしかなくなって思ったのは、残りの3年間親の目の届く箱庭の中で、友達や趣味などなにもかも親にあけすけな生活を送らないといけないのか。と思っていました。それが負けた私の立場だし、それを認めた行動を求められるって思いました。
未成年のお前がしたことの責任は親にある。だから勝手をするな。
ってなことも言われて、私は
お前の人形遊びの道具じゃないよ!って思うこともありました。
あ~なんかいろいろ思い出してきちゃいました。
一番刺さったのは
「お前が私の人生最大の失敗作だ!」
って言われたことですね。補導されて迎えに来てもらった帰り道でした。お母さんが号泣しながら言っていました。私の心に刺さったけど、私が悪いことをしたって気持ちはありました。
私も親を泣かせるようなことはしたくなかったのですが、あの頃は友達と遊んでいることが楽しくて、ちょっと先のことが考えられなかったのでラインを踏み外し気味でした。
こうして思い返してみると、確かに言われた言葉は私の心に刺さっています。
これをちびちゃんに経験させたいかっていうと、させたく無いです。
立場的に子どもに対してアグレッシブな態度に出がちでしたが、なるべく決めつけにならないように、自分を主語にして子どもとコミュニケーションをとっていきたいと思いました。
アサーションを意識した会話の中でちびちゃんにも覚えてもらって、人と話すことに自信が持てる子になって欲しいと思います。
今回私は、自分のコミュニケーションに対する考え方に大きな認識のズレがあるときづきました。
それは親子には教師と生徒のような上下関係がある。と思っていて、その上下関係の中では
“下から上に意見してはいけない”
と思っていました。これは単なる思い込みで、幻想なのかもしれません。
1対1の人間と人間。上下関係があると、絶対的に自分の意見は言ってはいけないような気がしていましたが、このアサーションの考え方でコミュニケーションをとれば、相手も自分も尊重したうえで会話が成立するとおもえました。
【かなえ先生】に学ぶコミュニケーション【アサーション】
これからのコミュニケーションに役立てたい講義でした。
言葉で整理したり、思いがけず自分の子どもの頃の感情にけりがついて目が覚めた気がしています。自分がなりたい親のイメージが、初めて自分が知っている親から離れたことを感じました。
コミュニケーションは当然相手がいるので、受け取られ方は相手次第になると思います。それでも、建設的な話合いで健全に交わされるコミュニケーションは、お互いにとって良いものになると思います。
私は今回の動画の講義で学んだことが、子どもを守ることに繋がったらいいと思いました。
今日も必死に頑張っている
あなたの役に立てたら嬉しいです。
おつかれさま!!